サービス残業・労働時間把握・社会保険適用に対する企業の対応

 
 流通業および外食産業の人事・労務ご担当者様を中心に、東京大阪合わせて150名近くのお客様に
 ご参加いただきました。誠にありがとうございました。
 

【講演の様子】
 
【弊社デモ展示スペース】
労働基準監督署の取締りその対応と実務セミナー講演写真
労働基準監督署の取締りその対応と実務セミナー展示写真

・・・・講演目次・・・・


・・・・展示内容・・・・
  • あきれた人事制度の数々
  • サービス残業の撲滅が重要課題に
  • サービス残業が問題となった主な事例
  • 管理監督職とは何か?
  • 実質的な管理監督職
  • 営業マンにみなし労働導入は可能か
  • みなし労働適用の条件
  • 残業規制の考え方
  • 長時間勤務と過労死問題
  • 労働時間と割増端数処理
  • パート、アルバイト等の雇用上の留意点
     (労働基準法、社会保険法、所得税法における)
  • パート、アルバイトの契約期間の留意点

 

 セミナーを終えて:講師の神野先生に一問一答

 ガルフネット ご講演ありがとうございました。お蔭様で今回のセミナーはお客様から大きな反響を頂いて驚いています。
 神野先生 ずいぶん多くのご参加を頂きましたね。
役員の方も多く見えており、やはり、流通業とりわけ外食産業さんの危機意識の高さを改めて感じました。
 ガルフネット みなさん本当に真剣に聞いていらっしゃるし、また会場では多数の質問も頂きましたね。
神野先生は流通業の顧客を多くお持ちだと伺っていますが、やはり労働基準監督署の対応に関するご相談が増えてらっしゃるのですか?
 神野先生 そうですね。数年前にあったハンバーガーチェーンのサービス残業未払いの是正勧告事例以来、外食産業さんからのご相談が格段に増えたと思います。実際、取り締まりも増えているようです。
外食業界は、古くからの商習慣などもいまだ多く残っており、昨今の労働時間の適正管理のトレンドからは、やはり相当立ち遅れていると感じますね。
また、パートさんやアルバイトさん等の構成比が多く、従事している労働人口も実際に多いので、そのあたりが労働基準監督署の取締り方針に合致したのかと思います。またパート・アルバイトの社会保険、雇用保険への対応などにも悩まれているようです。
 ガルフネット 今回のセミナーでは、まさにそのあたりのリアルな事例を多く反映した形で構成していただき、参加のお客様から「大変役に立った」というお声を多く頂いております。
 神野先生

そういう感想をいただければ、私としても嬉しく思います。
ただ、労働基準監督署の行政指導は、決して弱くなることはなく、より一層強化される傾向にあります。
こういった流れの中で、企業は何らかの処置や対応をしておくべきだと思います。しかし、ただ闇雲に人事制度や労務管理を変更してしまうと、経営を圧迫することになりかねません。
ここがポイントなんですが、「法で規定されている労働時間」「法で規定されている管理監督職」の意図をきちんと読み解くことが重要です。

  • 法でいう管理職とは何か?
  • 週に40時間労働というが、その中身は?
  • サービス残業を軽減する残業手当の適正化とは?
  • 1分単位で勤怠を保存しておくことのメリットは?
  • ITを活用することのメリットは?
  • 所定内賃金とは何か?
  • 変形労働制とは何か?
  • 社会保険・雇用保険の適用期間は?
これらを理解することで、企業の対応方法が見えてきます。

労働基準監督署の実態調査・取締りに戦々恐々とする前に、是非、前段階で取り組みをされることをお勧めします。

 ガルフネット 確かに、労働基準監督署の調査が入る前にやっておくことのポイントが明確になりました。入ってからでは遅いわけですしね。
講演では、本当に貴重なお話を頂けて、弊社のお客様に有益な場を提供できたと私どもも大変嬉しく思っております。 ありがとうございました。


●神野先生 プロフィール
 神野 俊和 氏
 
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)
 チーフコンサルタント
 中小企業診断士/社会保険労務士

 <現在のご担当業務>
 ・中堅企業中心に200社を超えるコンサルティング経験を保有。
 ・コンサルティング内容は人事・マーケティングを中心に多岐にわたる。
 ・講演・講習会等は年40回ほど開催。
 主な講演テーマ:労働法、労務管理、公的年金、企業年金、新製品開発等。