
ネットワークのクラウド化で運用効率を改善、コストは3分の1に削減
ネットワークをクラウド化して、一括管理を実現します。ネットワーク環境の変更作業のコストを削減し、保守・運用を行うために必要なメンテナンスの作業時間も大幅に削減します。
ネットワークをクラウド化する背景
今までのネットワークは、環境を構築する度に、物理機器(ルータやスイッチ等)の追加や設定変更、アプリケーションのネットワーク設定見直し等が必要になるため、ネットワーク環境を変更することは非常に手間や時間がかかる一大事業です。
同じ物理機器であるサーバーは仮想化技術によって物理機器の制約に縛られなくなる一方で、ネットワーク機器はネットワーク機能に特化しているため、物理的制約から逃れられず、サーバーの仮想化に対応するスピードについていけなくなっています。
この問題を解決するために生まれた技術がSDN(Software Defined Network)で、その名の通りソフトウェアでネットワーク環境が構築できます。
SDNはソフトウェアでネットワーク制御をするため、これまで必要だった物理環境を用意しなくても、クラウド等の仮想環境上にネットワーク環境が構築できます。大幅なネットワーク環境の構築・変更であっても、ソフトウェアを変更するだけで簡単・迅速に対応できます。
SDNと店舗ネットワークの関係性
店舗ネットワークは店舗数が増えれば増える程、運用と管理が複雑化するため、ある程度店舗数が増えると大幅なネットワーク変更は容易には行えないが、SDN技術を利用したクラウド型のネットワークを構築することで、この問題は解決できます。
従来のネットワークでは、各店舗ネットワークの要であるルータの設定情報をルータ本体で管理していたため、何をするのにも店舗数分の作業が必要でした。
クラウド型ネットワークでは、クラウド型ネットワークでは、各店舗のルータ設定情報をクラウド上の管理サーバーで管理しているので、店舗数に関係なく、一括で設定変更作業ができます。今まで、店舗数分必要だった設定変更作業のコストが削減され、作業時間も大幅に短縮されるので、今まで躊躇していたネットワーク環境の変更作業やメンテナンス作業が容易に行えます。
導入の効果
大手外食チェーンストア A社(120店舗)
従来型のネットワークに比べ、大幅な作業時間の削減で運用コストを従来の3分の1に実現した例です。
業務拡大によって店舗内のネットワーク環境が変わり、ネットワーク機器(全店)の設定変更が必要となりました。これまでのネットワークでは、1店舗あたり約30分の作業変更(業務停止)時間が必要でしたが、クラウド型ネットワーク導入により、クラウド上で全店舗のネットワーク機器に対して、一括操作で設定変更ができました。
今まで全店舗の設定変更に約60時間(30分×120店舗=3600分)掛かっていた作業が、各店舗ネットワーク機器の設定情報をクラウド上にセットする時間(10分×120店舗=1200分)と各ネットワーク機器の再起動に必要な時間(約5分)のみとなり、従来型のネットワークに比べ大幅な作業時間(従来の3分の1)の削減を実現した例です。

クラウド型ネットワークの導入により、ビジネスのスピードアップを実現
ビジネスの課題であったネットワーク環境のリプレイス問題に対し、作業時間の大幅短縮によるコスト削減が実現できるのが、クラウド型ネットワークです。クラウド型ネットワークなら、環境変化に柔軟に対応し、簡単に対応できます。