
Chromebook(クロームブック)のメリットとデメリット
Chromebook(クロームブック)とは
近年注目を集めるようになったChromebook(クロームブック)。ChromebookとはGoogle社が開発したChrome OSというオペレーティングシステムを搭載したパソコンのことです。
最大の特徴は、余計な機能を排除し、とてもシンプルに仕上げられているという点です。ウェブブラウザ上で主要な操作を行えるようになっています。そのため、インターネットへの接続は必要ですが、パソコンのスペックにあまり左右されることなく作業を快適に行えます。
Chrome OSとは
Chrome OSとはWindowsやMac OSに代表されるオペレーティングシステムの一つです。スマートフォンでお馴染みのAndroidを開発したGoogle社製のOSです。

Chromebookの特徴
機器の価格が安価
Windowsと違いChrome OSは無料です。更にOSの特性上、高性能な端末のスペックを必要としないため、Windowsパソコンに比べかなり安い価格で端末を入手できます。企業規模の導入となれば大量の端末購入となるため、そのメリットは大きなものとなるのではないでしょうか。
高いPCスペックを必要としない
Chrome OSは一般的に利用されているWindowsに比べて低いスペックの端末でも充分に作動します。従って価格の高い高スペックの端末を必要としないため安価に目的を実現できます。
OSが無償
多くのパソコンに搭載されているWindowsは有償ですが、Chrome OSは無償で提供されています。そのため、メーカーは製品端末のみの価格で販売できるため、Windowsより安く販売できます。
動作が軽快
Chrome OSは高性能な端末のスペックを必要としません、つまり軽快に動作するようOSレベルで設計されているからです。
シンプルなプロセスで起動が早い
Chromebookは電源ボタンを押してからログイン画面が表示されるまで10秒ほどしかかかりません。これは一般的なWindowsがパソコンを起動させるために必要なプロセスが約13個あるのに対し、Chrome OSはたった5つしかないためです。
クラウド処理だから端末の負担が最小限
Windowsパソコンは、パソコン本体の中でデータ処理や保存を行うのに対し、Chrome OSのパソコンはクラウド上でアプリケーションの主要な処理や保存を行うため、パソコン自体への負荷が最小限で済むようになっています。
セキュリティの堅牢性が高い
クラウド処理を基本動作としますので紛失時の情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。更に、クラウド化によるメリットはセキュリティだけではなく、複数人での同時作業も可能とし生産性も向上します。
サンドボックスと呼ばれる仮想環境
Chromebookで行われる動作は、サンドボックスと呼ばれる仮想環境で実行されます。そのため、ウィルスに感染されたWEBページを開いたとしても、Chromebook本体のシステム迄影響を及ぼしません。
Chrome OSは常に最新状態
Chrome OSは自動且つ無料でOSのアップデートを行います。セキュリティホールなども対策をされた最新のOSバージョンの維持ができます。

Chromebookの主なメリット
- 導入及びメンテナンスにおけるコストを抑えられる
- 端末の動作が軽快
- セキュリティ面で安心
- Googleの多くのアプリが利用可能
- Androidスマートフォンとアプリの互換性が高い
- バッテリー消費が少なく長時間利用も可能
Chromebookの主なデメリット
- WindowsやMac特有のアプリが使用できない
- Microsoft Officeとの互換性に制限がある
- インターネット環境が必要
Microsoft Officeの代わりとなるアプリ
マイクロソフトのWord、Excel、PowerPointに相当する、ドキュメント、スプレッド シート、スライドという機能が提供されています。ブラウザで操作でき、クラウド上に作業データが保存されるため、どこからでも同じデータにアクセスできます。
また、アプリをインストールすれば、オフライン状態でも簡単に作業できます。
更にGoogle Workspaceを利用すれば、ビジネス用のカスタム メールが提供され、Gmail、カレンダー、Meet、Chat、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイトなどのコラボレーションツールを利用できます。
リアルタイムで共同編集ができたり、Googleドライブを使ってファイル共有などの機能を備えているため、オフィスソフトとしての利便性は非常に高いと言えます。
他にもMicrosoftのOffice on the webや、Android用のMicrosoft Office Mobile アプリ等を用いてほぼ同様の事が実現できます。
ご注意頂きたいのは、Microsoft Officeのファイルと完全な互換性があるわけではないため、複雑な表や複数の画像を差し込んでいる場合などに、レイアウト崩れが起きてしまうことや、特殊なフォントを利用している場合だと、別のフォントに置き換えられてしまい、文字やサイズに不具合がでる等といったことがあります。しかし、そのように凝ったレイアウトにしていないシンプルな文章や書類であれば、問題なく使用できます。
企業が業務で利用するChromebook
Chromebookは個人利用、もしくは学校で採用される学習用のパソコンといった印象が強いのではないでしょうか。Chromebookはクラウドネイティブなパソコンなので、インターネットへの接続が標準となった今、企業でもクラウド上でファイルを共有し、リアルタイムに社員間のコミュニケーションがとれる、とても有用なパソコンとして、ビジネスユースにも多く用いられるようになっています。むしろ、個人での利用よりも企業での利用の方が真価を発揮するパソコンなのかもしれません。

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