店舗・サプライヤー間の在庫圧縮を実現

全国チェーン展開をしている小売企業のA社では、店舗の不良在庫が問題となっていました。既存のシステムを大きく修正せずに、店舗の在庫を圧縮することに成功した導入事例をご紹介します。

発注時の店舗・サプライヤーの負担

A社では、店舗からサプライヤーに商品を発注するために発注システムを利用していました。

この発注システムでは、発注データがサプライヤーに届くのは翌日であり、サプライヤーからの納品回答はその翌日となります。そのため、商品が届くかどうかは、店舗が発注登録してから最低でも2日かかります。

人気商品はサプライヤーにも在庫がないことが多く、一方、店舗では売れる人気商品をできるだけ早く店頭に配置したいので、電話でサプライヤーに在庫を確認した上で、システムで注文するような運用方法が定着していました。しかし、この方法では店舗とサプライヤーの両方に負担がかかります。

在庫量・発注量の最適化を図るための改善策

この問題に対して、A社では次のような改善策を実施しました。

①サプライヤーがA社向けの在庫を登録できる仕組みを構築

サプライヤーがSKU単位で随時、在庫状況を登録できるようにしました。サプライヤーの在庫登録作業が負担にならないように、シンプルな画面で商品を検索して数量を入力する方法や、複数のフォーマットのCSV形式のファイルで一括登録する方法、ファイルを特定の場所に保存すると、それが自動的に読み込まれる仕組みを用意しました。

②店舗がサプライヤーの在庫を確認できる仕組みを構築

店舗のために、店舗の発注や在庫管理作業時に、サプライヤーの在庫情報を確認できる、以下のような画面を用意しました。
まず、店舗のバックヤードで使用するPC用の画面があります。次に、店内や外出先でも利用できるスマホやタブレット用の画面があります。そして、倉庫で在庫検品をしながら、サプライヤーの在庫を確認できる、ハンディ端末用の画面があります。

在庫の検索に関しては、値段やカテゴリ、キーワードで自由に検索できるようになっています。また、検索した商品が在庫切れの場合でも、類似品や代用品を探せる機能もあります。

③店舗の売上数と在庫数をサプライヤーが閲覧できる仕組みを構築

A社は、サプライヤー用に、各店舗の単品売上数、在庫数、未回転商品リストをグラフ表示したり、データを取り出せる仕組みを開発しました。

これにより、サプライヤーは店舗の売上状況や残存商品をリアルタイムで把握できるようになり、商品開発や生産計画に有益な情報を入手できるようになりました。

さらに、サプライヤーは、商品の売れ行きのトレンドを把握し、必要な商品を必要な数だけ準備できるようになりました。A社は、この仕組みにより、サプライヤーとの協力関係を強化し、よりスムーズかつ効率的なビジネスプロセスを実現しています。

導入効果

A社では、既存のシステムにいくつかの機能を追加することで、サプライヤーと店舗が相互の情報を閲覧できるようになりました。

この仕組みを導入することで、店舗は在庫を多く抱える必要がなくなり、また、商品を切らすことなく、販売できるようになりました。また、サプライヤーは、効率的に、売れ行きの良い商品を調達できるようになりました。A社・サプライヤーの両者にとって、売れ残り在庫圧縮や商品回転率の向上などの効果が挙がりました。

このように、ガルフネットは、現行のシステム構成を考慮し、最小限のコストで最大限の効果を得られる仕組みを提案できます。ぜひ、ご相談ください。

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